2012年 05月 09日
個人面談 |
今日は入園して以来、はじめての個人面談。担任のアバウス先生と少し遅れてきたグレーザー先生と3人でキャンドルをともしながらお話ししました。入園前グレーザー先生と園長のフランク先生と行った面談を思い出します。当時の幼稚園に対する期待と不安…目の前にあるキャンドル、瓶ボトルのエビアン、お花にいちいち感動していたけれど、今はそれも当たり前になりました。お花もかなりしおれてるし、先生側も私はすでにお客様ではなく身内、緊張感が薄れているのを感じます。(笑)
まずはお互いに面談の機会に感謝する言葉を交わします。年に2回はやりたいのだけれど、なかなか面談が出来ないことを謝られました。それから、私の方から家での息子の様子等を話すように言われました。
家ではいつも電車の線路で遊んでいること、日本語のDVDは見せていること、幼稚園の後はどちらかというと日本人の友達と遊ぶことが多いと言うこと、体操教室に楽しく通っていること、サッカー教室も通っていたが最近楽しくなくなってきて辞めそうだということ、トイレトレーニングが進まないこと、今後のこと等を話したり相談したりした。
トイレトレーニングについては、私が構い過ぎるのがよくないと言われた。自然にオムツは取れるから心配ないと。息子は賢い子、klugという単語を使っていたけれど、ちょっと「ずる賢い」という意味も含んでいると思う。トイレトレーニングに必死になっている母をみて、このAufmerksamkeit(アテンション、注意感心)を失いたくないから、わざとオムツを卒業したいと思っていないのだと。とは言っても、毎回のように失敗する息子に何も反応しないわけにもいかず、日々葛藤です。もっと別のところでAufmerksamkeitを与えてあげないといけないと反省。
そして、息子の幼稚園での様子について説明があった。友人から事前に聞いていた通り、色々と良いところを褒めちぎってくれた。誰もが息子のことがunwahrscheinlich(信じられないほど)大好きで、私達のクラスのecht Sonnenschein(真の太陽の光…直訳すると恥ずかしくなるような言葉ですが…)だそうです。
とても落ち着いて自分の世界を守り、穏やかに遊ぶことが出来ているとも。(日本なら他の友達と交わらず、孤立していると言われてしまいそうな点なのだが)intelligent(知能の優れた)で、積み木や木製レールの遊び方はクリエイティブで小学生レベルとまで。ここでもアバウス先生の口癖なのだと思うのだunwahrscheinlichという単語を使っていた。
グレーザー先生はシュタイナー教育では7歳までの間に色々なものに触れて、自由に体感して、大人のマネをしながら心と体と頭を鍛えていくことを目指しているわけだが、頭は十分発達しているから、今ある息子のエネルギーを心と体に注げるようにサポートしてあげる必要はあるとおっしゃっていた。ポジティブな言い方ではあったが、心技体のバランスが取れていないとも言えるのだろう。だから、幼稚園の後、スポーツをさせるのはとてもいいことだ、とも。逆に頭を使うことは何もしなくてもいい、とも。
それからこれは意外だったのだが、息子はかなりの悪戯者だということだった。frechという単語を使っていたが、辞書を引くと、厚かましい、小生意気な、大胆な、等と出てくる(驚)!たとえば、皆で同じことをしなくてはいけないときに、わざと違うことをして周りの子供たちのウケを狙ったり、怒られることを楽しんでいるというのだ。
落ち着かせるために外でじっと座っているように命じられても(strafen・罰ではないと強調されていた)見ていない隙に悪ふざけをしたり踊ったりしているという。そこで今度は厳しく注意したところ、シュンとしてやっと大人しくなったという。以前、「息子が幼稚園に行きたくないと言ってるのだが言葉が通じずに楽しくなくなっているのではないか心配だ」と相談したことがあったのだが、それは厳しく怒られた直後とタイミング的に一致するそうだ。私も夫も教師の子というのもあって、人前で先生に怒られるなんてありえない子供時代だったのに比べると、いったいどこからこんな遺伝子が…シュタイナー教育で自由に育てられたことで、隠れていた真の性格が表面化されているのかもしれない!?
「最近年下の子と遊ぶことが多いのはドイツ語力不足だからなのではないか年上の子とも遊んでほしいのだが」、と話すと、ドイツ語力が友人を制限しているとは思えない、年下と遊ぶことが多いとすれば、年下の方が優位に遊びを進められるし、年上の子は息子にとってちょっとアクティブすぎるのかもしれない、とのこと。一番仲がいいのはマルタという1歳年上の男の子だし…とも言っていた。
とにかく、息子が生き生きと活発に幼稚園生活を楽しんでいる様子が窺えて、嬉しくなってしまった。 「ところで、時々疲れているように見えますが、何時ぐらいに寝るのですか」という私にとってちょっと痛い質問をされていたところに、別の子供がケガをして中断が入り、約1時間の個人面談は終了となった。
それにしても自分のドイツ語、語順がメチャクチャだったなぁ。自己嫌悪だけど、それでも、2年前は英語でやったのに今回はドイツ語で頑張ったので良しとしよう。
Elterngespraech
by bleuhortensia
| 2012-05-09 07:56
| Kindergarten