2010年 05月 17日
シュタイナー幼稚園からの電話 |
今日は久しぶりにドイツ語教室だ。週1回、以前のクラスメイトだったJさんと2対1のプライベートレッスン。評判の良い男の先生だ。ここでしばらくのんびりやってみよう、という感じ。
レッスン途中で携帯が鳴った。画面に"WaldorfKindergarten"と出たので、「お、プレイグループに空きでも出たかな」と急いで席をはずし、電話にでる。
すると、なんと!可能性は無いと断言されていた夏からの2歳児クラスに空きが出たというのだ。こんなことってあるのかと、本当に驚きだった。金曜日に幼稚園の事務所に手続きに行くことをとりあえず了承して電話を切る。
と、同時に、どうしよう!?!?せっかく今の日系幼稚園に慣れたばかりなのに…とりあえず1年は日本語をしっかり身につける方がいいと思っていたのに…シュタイナーは早くて来年の夏ぐらいからと思っていたから私のドイツ語もそれまでに少しは上達させようと思っていたのに…担任の先生になんて言おう!?あんないい先生なのに…
ものごとにはタイミングというものがあるのだ。 3月の時点で夏からシュタイナー幼稚園に入れると分かっていればそのような気持ちで日系幼稚園に通うし、親子とも、それほど一生懸命適応しようとしなかったかも…そもそも自分はシュタイナーのどこがいいと思っているのか?通わせるのも遠いし、日本語が身につくのが遅れるかもしれないのに、そこまでコミットする覚悟があるのか。 今の幼稚園に不満があるわけでもない。みんな私より立派なお母さんばかりで、女性としても魅力のあるひとばかりだ。両方の幼稚園を知るお母さんからも、日系の先生のほうがシュタイナーの先生より丁寧できめこまやかだと聞く。私はすごく人と変わったことをやろうとしているのか?
人と違うことをやることに抵抗は無いつもりだったが、それでも、それはすべて自分のことだった。一番の当事者は息子なのだ。ベストな選択をするのは親の責任だ…それでも、せっかくのチャンスを見過ごすのは辛い…
一体自分は何を求めているのか?自分は一体何が好きなのだ?フランス好きだよね、だったらいっそのことLyceeにでも入れる(フランス系の学校)?選択肢がありすぎて、環境が恵まれ過ぎているのだ。途上国にでも転勤になれば、選択肢もなくなって気楽だったりして。とまで思いつめる。
母が生きていたらなんと言うだろう?色々な人に相談にのってもらう。
*ドイツの3歳未満の幼稚園・保育園事情は本当にひどくて、どこの幼稚園も100人待ちはあたりまえ。 日本と同じで少子化問題をかかえているドイツ政府も2012年までに3歳未満の子供を現在の3倍の収容を目指して改革を進めているらしい。 シュタイナー幼稚園も例外ではなく、政府の援助を得て、今後3歳未満の子供の受け入れを増やす予定だそうだが、現在は3歳未満の子供はたった5人しか受け入れが無いのだ。仕事もしておらず、外国人の私たちがどうして入れることになったのか、全く謎だ。 どうして私たち?と聞くと、事務担当の人が、あなたたちより前の人たちに順番に電話したけど、誰もつながらず、どんどん先へ電話していったら、あなたに辿り着いた、と言われた。 日本だったら、まず封書で連絡して、何日以内に返事がなければ、次に連絡…となるだろうに。 でも本当のところは全く分からない。誰かが推薦してくれたのかな?とにかく、幼稚園の電話番号を登録していて、ドイツ語授業中でもその1本の電話を取ったことが分かれ道だったことは間違いない。
by bleuhortensia
| 2010-05-17 02:24
| Kindergarten